第8話 今、競合物件はあるか?! 〜東京不動産売却物語〜
2022/03/25
こんにちは、東京不動産売却相談所の所長でございます。
早速、今回のテーマである「今、競合物件はあるか?!」をお話ししていきます。
前回まではチャレンジ価格などの売出し価格をどうするかという内容でしたが、今回もその続きです。
・妻「ねえ、このマンションで○階の部屋が□□□□万円で売りに出ているみたいね。」
・夫「えー、その部屋がその価格で?うちの部屋もそのくらいで売れるかな・・・」
・不動産会社営業マン
「こちらの物件の相場は坪単価●●●万円前後です。今、販売中の物件は〜〜なのでこの価格です。ですが、お客様のお部屋は〜〜なので直接の競合とななりにくいのでこちらの売出価格でいかがでしょうか。」
売出価格を決めるときに参考にして頂きたいのは、競合となる販売中の物件はあるかどうかを不動産会社が情報提供してくれているか?を気にしてみてください。
マンションの場合、同じ棟内で売出ているお部屋がある場合、ご自分のお部屋と比較して競合となるようなら販売中の価格を参考に売出価格を決めるようにしてください。
こちらの部屋の方が角住戸だし、上層階だからとか、2年前にフルリノベーションをしたからとか、比較されてもこちらの部屋の方が高く売れると想定できるなら強気の価格設定で問題ないでしょう。
そうでない場合は、売出中の部屋がいつから出ているのか、なぜ売れていないのか、価格が高いからなのか、などの調査を不動産会社が行って売主さんにご提案していることが必要ですね。
一括査定の場合でも最初の査定報告の段階でこの提案をしてくる不動産会社は信頼できるでしょう。高い査定を出して販売中の調査もしていないような業者さんの場合は、価格の根拠を聞いてみてください。
「競合物件の調査」とても重要です。売れるまでに時間がかかってもいいという方は気にしなくていいですが、売れ残り物件は目立ってしまい晒し物件になるのでご注意ください。逆に早期売却を狙う場合は、競合物件より若干安めに価格設定して戦略的に早期に売り抜きましょう!
今回は、これで失礼いたします。
次回は、「センニンバイカイケイヤク?」をお送りいたします。